DICOMO2021にて「BLEビーコンを用いた車椅子使用者における活動量及び自走・介助の判定手法」というタイトルで発表してきました(ヤングリサーチャー賞受賞)

DICOMO2021にて「BLEビーコンを用いた車椅子使用者における活動量及び自走・介助の判定手法」というタイトルで発表してきました.

BLEビーコンを用いた車椅子使用者における活動量及び自走・介助の判定手法, 大鐘 勇輝, 榎堀 優, 梶 克彦, マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2021論文集,pp.1200-1207,2021.


発表概要

医療技術の発達により人の寿命は年々伸び,これに伴う高齢化によって介護業界の人手不足が社会問題となっている.高齢者介護施設では日常生活の介助の他に,食事や運動による健康の維持や行動のモニタリングが求められる.これまで人におけるモニタリングの先行研究として,加速度センサを用いた手法や消費電力変化を用いた手法など,様々な手法が提案されてきた.しかし,これらの手法は車椅子使用者は対象外,または導入・運用コストが高いという問題がある.そこで本研究では,車椅子使用者を対象とした低コストなモニタリング手法を目指し,その基礎検討としてBLEビーコンを用いた活動量及び自走・介助の判定手法を提案する.BLEビーコンから発信される電波は微弱であるため,受信機との距離や向きによって電波強度が変化しやすい.この特徴を利用し,BLEビーコンを車椅子の車輪に取り付け,回転による受信電波強度の変化から推定を行う.ただし,BLEビーコンの電波は微弱であるがゆえ,建物構造や部材,ネットワーク機器による電波ノイズの影響を受けてしまい,正確に推定を行えない可能性がある.この問題を解決するため,提案手法ではBLEビーコンへの指向性アダプタの取り付けや,測定データへのデジタルフィルタの適用を行う.そして,ノイズを軽減したデータから車輪回転数と自走しているのか,介助されているのかを推定する.また,本稿では判定結果の可視化方法についても検討を行い,基本的な機能の試作を行う.提案手法を用いてテスト環境で車椅子における自走・介助の判定精度を確かめた.その結果,自走と介助の判定は93.0%の精度で行えた.


報告と感想

こんにちは.M1になりました大鐘勇輝です.6月30日(水)~7/2日(金)の日程で開催されたDICOMO2021において研究発表を行ってきましたので,報告させていただきます. 今回の発表では「BLEビーコンを用いた車椅子使用者における活動量及び自走・介助の判定手法」というタイトルで,BLEビーコンを用いた車椅子使用者のモニタリングに関する研究を発表させていただきました. これは以前、DICOMO2020で発表した「車輪に取り付けたBLEビーコンによる車椅子移動認識手法」の研究を介護施設におけるモニタリングとして拡張したもので,活動量や自走・介助の状態をBLEビーコンだけで推定するという研究になっています. 残念ながら去年に引き続き,今年もコロナウイルス流行の影響でオンライン開催となり,DICOMOの特徴でもある温泉地での開催が叶いませんでした. しかし,発表自体は非常に満足できる内容となり,その甲斐あってか「ヤングリサーチャー賞」を受賞できました!! DICOMOに参加するのは今年で3回目でしたが,賞を取れたのは今回が初めてだったのでとても嬉しかったです. 最近ようやくコロナウイルスのワクチン接種が始まったので,来年こそは温泉地で開催できると良いなぁ…



セルフ温泉&豪華な食事

自分たちの発表が終わった後に,宮川さんと一緒に打ち上げも兼ねてスーパー銭湯と食事に行ってきました. お肉とても美味しかったです.