Kaji Lab

KAJI LABORATORY

正式な研究室名は行動情報科学研究室です.行動をセンシングし,行動をデザインする研究室です.
スマートフォン等の各種センサを用いた屋内位置推定・行動認識技術の追求と,それに基づいた人間拡張や行動変容に資するシステムの実現を目指します.

お知らせ

見学希望者の方へ

研究室見学について

研究室見学を希望の方は下記のメールアドレスにて日程調整します.

📧 [email protected]

ishii

1 分で読めます

12/7にかけて南山大学で開催された WiNF2024 において、M1のhayato , B4のfuseya , mizutani , nishi , ryota の5名が発表してきました.

hayato

分散した滞在管理システムの連携による屋内位置情報提供サービスの基礎検討

発表概要

屋内位置情報サービスの重要性が増している.様々な屋内測位技術が提案されているが、普及していない.複数組織が混在する建物内での位置情報提供は,機密情報保護の課題から困難である.そこで,本研究では,各組織が独自に運用する滞在管理システムを連携させ,機密情報を保護しつつ屋内位置情報を提供するシステムを提案した. 各組織の滞在管理システム間で在室確信度を共有し,照会サーバを介してユーザの位置を推定する.各組織は自組織の機密情報を開示せずに匿名化されたデータのみを共有でき,機密性を保護しながら位置推定が可能である

感想

研究含めて,色々課題が見えてきた発表でした.今後に繋げたいと思います

fuseya

リズムラリー:卓球とスマートフォンを組み合わせたエンタメスポーツの基礎検討

発表概要

近年,スマートフォンの急速な普及により,端末に内蔵されているセンサを用いたサービスやアプリケーションが増加している. 本研究では,我々が提案してきたスマホ卓球にリズムゲームの要素を組み合わせ,音楽に合わせてラリーを行い,エンタメ性の拡張や技術力の向上に繋がるエンタメスポーツを提案する. 卓球ラケットとスマートフォンの加速度センサを用いたヒット判定を用いて現在時刻を取得し,判定タイミングで取得する現在時刻との差でリズムゲームの判定を行うアプリケーションを作成し,複数人に体験してもらった. 結果としてエンタメ性の拡張,技術力の向上には繋がったが,判定のフィードバック方法に改善の余地が見られた.

感想

自分の制作物を発表する貴重な機会だったので緊張しましたが無事に終えられて良かったです. 色んな着眼点からコメントを頂けたのでそれらを今後の活動に繋げていきたいです.

mizutani

歩行情報及び軌跡蓄積に特化したモバイルクラウドセンシングシステム

発表概要

高機能なセンサを備えたスマートフォンが普及している. スマートフォンのセンシング能力を活かす試みとして,クラウドセンシングがある. また,歩行軌跡の蓄積は屋内測位の一部手法に見られる精度維持コストの問題や行動分析に有用である. そこで,本研究では歩行時に取得されるセンサデータの蓄積に加え歩行軌跡の蓄積を目的とする. アプローチとして,センサデータ蓄積にその分析結果の一つである歩行軌跡を蓄積するモバイルクラウドセンシングシステムを開発した. 評価実験を実施した環境で推定された軌跡は一つの座標が誤差3~5m程度の誤差で蓄積された.実験結果より歩行軌跡の蓄積は行えていると評価した.

感想

自分の研究室以外の方の研究を聞くことで知らない分野に興味を持つきっかけとなったのでとても有意義な経験になりました

nishi

手首の3次元的な動きの分析に基づく刺身を切る動作の特徴量抽出手法の検討

発表概要

近年スポーツや医療の分野でウェアラブルデバイスを用いた技能評価が盛んに行われている. しかし,調理のような日常生活における技能評価を行なっているものはまだ少ない. そこで本研究では包丁を持った手の3次元的な動きをセンシングしたデータを用いて算出し,特徴量抽出を目的とする. アプローチとしてスマートウォッチの加速度・角速度のデータから手首の3次元的な移動を捉えるシステムを作成した. 実験として刺身を切る動作を取得し切った回数・切るペース・刃の角度の特徴量抽出を行った. 結果より,切った回数から刺身の厚さ,切るペースから手際の良さ,刃の角度から平造りなどの切り方の評価に使用できると知見を得た.

感想

学会発表初参加でした.学外の人たちの発表を聞くことはあまりないのでいい機会でした.

ryota

スマートフォンを利用したエスカレータパントマイムの足の動作分析

発表概要

スマートフォンとセンサの普及により,日常動作のセンシング分析が多分野で行われている.本研究では,指導者不足で習得が難しいパントマイムに注目し,階段でエスカレーターの動きを模倣する動作を分析する.スマートフォンを足に固定し,独特な足の運びをセンシング.足の角度の極大・極小の差が小さいほど頭のブレが少なく,階段歩行とパントマイムでは極小角度が約10度異なることが異なっている.今後はフィードバック手法を充実させる

感想

初めての学外発表でしたが,無事終えることができて自信につながりました.

ishii

1 分で読めます

8月31日、ハッカソンイベント Open Hack U 2024 TOKYO vol.2 に参加し、優秀賞を受賞しました!

概要

 8月31日に開催されたLINEヤフー主催のハッカソンイベント Open Hack U 2024 TOKYO vol.2 に出場し、計30チームが参加する中で優秀賞を受賞しました。
 出場したのはB3 長尾 夏希、石井 美帆、胡麻本 城太郎、正木 雄也の4人です。
  大学のホームページ にも掲載されています。

開発したアプリ

カラオケで使える曲マッチングアプリ「うたまっち」です。複数人のプレイリストの曲を取得し、重複している曲とその曲の重複数を一覧で表示するアプリケーションです。Spotifyのプレイリストに曲を登録していたら使用できます。

発表の様子は YouTube で視聴できます。

感想

長尾

今回は2回目のハッカソン出場で、今回は知り合ったばかりのメンバーと出場したため最初は不安でしたが良い結果が残せて安心しました。 前回はチームのメンバーに作業の大部分を任せてしまい、当日の資料くらいでしか貢献できなかったので今回はもっと自分でメンバーに貢献できる ように努力しました。フロントの部分をほとんど作成し結果が得られたことはとても自信になったし、良い経験になりました。 技術面ではほとんど実際の開発の経験がない状態の中、研究室の先輩の力を借りながら開発を行いました。もっと他の機能も追加すればもっと評価は高かったのかなと考えることもありますが、今回のベストは尽くせたのでないかと感じています。今回の経験をこれからの研究や開発に生かして、より良いものを開発していけるようにこれからもスキルアップを行っていきたいです。

石井

私は、初めてのハッカソンとwebシステム開発だったので、わからないことばかりでした。その度にチームメンバーや研究室の先輩にひたすら質問をして、助けてもらいました。また、技術面では、授業では触れないツールやフレームワークを使用したため、スキルの成長を感じました。 うたまっちには、改善する点がありますが、今後もこの経験を活かしてさらにスキルアップし、次回のプロジェクトにも積極的に挑戦したいと思います。

胡麻本

初めてのハッカソン出場でしたが,優秀賞という想像以上の結果を残すことができ,非常に嬉しく思っています. 今回出会ったばかりのメンバーでの出場であったことや,自分の少ない開発経験のなかで,上手くやっていけるのかかなり不安でしたが,優秀なチームメンバーやサポートしていただいたメンバーに恵まれ,かなり助けられながらも開発やデモ動画制作を行いことができました. このハッカソンでの経験や反省を今後の糧にしていければな,と思っています.

正木

今回初めてのハッカソン出場だったので、不安もありましたが良い結果を残すことができたため、とてもいい経験ができました。 チームメンバーと協力し、先輩方に助けてもらいながらも期限までに無事完成させることができました。インターンシップと被ってしまい私は最後の一週間開発に携わることができず、フロントとバックを合わせる作業や発表資料の作成などをチームメンバーに任せてしまいました。次の機会があれば最後まで全力を尽くせるようにしたいです。

fuseya

1 分で読めます

9/26,27に愛媛大学で行われた第41回CDS(コンシューマ・デバイス&システム)研究会にてM1のfumaがポスター及びデモの発表を行いました. 当日はたくさんの人が訪れてくださり、多くの人がデモンストレーションに参加してくださいました.

ishii

2 分で読めます

IWIN2024にて戸川さんと加藤さんの2名が発表してきました.
戸川さんはこの発表で「IWIN2024 Excellent Paper Award」を受賞しました

戸川「A Proposal of Smartphone Beacons in Stay Estimation System using BLE」

発表概要

People spend 88.9% of their day indoors and are mainly active indoors in physically separated spaces such as their own rooms, laboratories, and conference rooms. Therefore, room-level location information, rather than highly accurate location information, is also valuable. We have proposed a stay estimation system that receives signals from BLE beacons carried by each user and estimates the room location using receivers installed in the environment. However, conventional methods using only physical beacons have problems such as battery replacement, time-consuming initial setup, and users moving from room to room without a physical beacon. In this study, we implement and evaluate smartphone beacons that have high tracking performance, do not require initial setup or battery replacement, and consumes little battery power. Smartphones are often carried around at all times, so they are considered to be highly trackable. We implemented an application that automatically sets the content of physical beacon advertisements and continues to advertise BLE signals periodically. In evaluation experiments, the application was found to have high tracking performance and low battery consumption.

報告と感想

M1の戸川浩汰です。 今回初めての英語発表でした。 質疑応答ももちろん英語で行われかつ15分と長めでしたのでとても不安でした。しかし、発表原稿を覚えていたおかげでよく使う文法や単語が頭に入っていたのでなんとか切り抜けることができました。また、他の発表にも何回か英語で質問できたのでよかったかなと思います。 さらに、賞をいただけたことはとても嬉しく今後の研究に対する大きなモチベーションとなりました。これからもより一層研究に励みたいと思います。

加藤「A Study of Web System for Comparison and Analysis of Cooking Actions Based on Activity Sensing」

発表概要

There are various methods for sharing cooking recipes. Consequently, systems that allow users to share their impressions of the outcome and taste through photos and text have become widespread. However, there is no mechanism for comparing cooking actions with others or with one’s past self. This study aims to realize a system that allows users to share and compare cooking actions, enabling self-analysis and reflection through the visualization of actions during cooking. We extracted features related to stationary actions and movements between fixed points. For station aryactions, specifically cucumber slicing, we obtained the average pace, average acceleration, and the standard deviation of acceleration. For movements between fixed points, focusing on hamburger steak preparation, we extracted features such as dwell time and location transitions. We investigated whether self-analysis could be conducted and whether there were any changes in cooking skills through the comparison of cooking actions using graph displays. As a result, while the graphical display prompted self-analysis and led to a change in awareness, no growth trend was observed with a displaying only once.

報告と感想

M1の加藤風真です.今回の発表は初めての英語発表でした. 国際発表なので論文・スライド・発表原稿の全ての作成において大変でしたが,無事発表を終えられて安心しています. 質疑応答では自分の英語力の無さから回答が難しい部分があり,今後の課題となりました. これからも,今回の経験を活かして研究を進めたいと思います.

ishii

1 分で読めます

6月26~28日に開催された DICOMO2024 にて、M1のtogawa,ueji,M2のtoyamaが発表してきました.

この発表でuejiが「優秀プレゼンテーション賞」を受賞しました.

togawa

BLEを用いた滞在管理システムにおけるスマホビーコンの実現

発表概要

人は1日の88.9%を屋内で過ごし,屋内では主に自室や研究室,会議室のような部屋という物理的に区切られた空間で活動する.そのため高精度な位置情報に限らず部屋単位の位置情報にも価値がある.我々は各ユーザの携帯する BLE ビーコンからの電波を環境に設置した受信機で受信し部屋推定を行う滞在管理システムを提案してきた.しかしBLE電波を発信する専用端末のみを用いるこれまでの方法は,電池交換や初期設定の手間,ユーザがBLEビーコンを持たないで部屋を移動するなどの問題があった.本研究では追従性が高く初期設定や電池交換の手間がかからずバッテリ消費の少ないスマートフォンビーコ ンを実装,評価する.初期設定の手間を減らすためサーバからユーザのUUIDを取得し,バッテリ消費を少なくするため定期的なネットワーク通信を伴わないBLE電波を発信し続けるアプリケーションを実装した.評価実験で,追従性が高くバッテリ消費が小さいという評価が得られた.

感想

M1の戸川浩汰です。今回初めての全国規模の学会発表で非常に緊張しました。緊張のあまりマイクを使うのを終始忘れていましたが、声量でなんとかカバーしスムーズに発表できました。質疑応答の時間には時間オーバーするほど多くの質問やコメントをいただくことができました。発表後には他大学の先生から個別にスマホビーコンについて質問を受けて色々実のある話ができました。今回の経験を今後の研究に活かしていきたいと思います。

toyama

様々な環境に対応できるPDRベースの屋内位置推定ライブラリの基礎検討

発表概要

現代社会において屋内位置推定技術は重要であり, 屋内の人の動きを把握してビル内ナビゲーションに活用するなど 様々な用途に利用されている. 多様な状況や環境で屋内位置推定をするには,個々の条件に適した位置推定手法の組み合わせや選択が重要である. 屋内位置推定の手法としてPDRがある. PDRはスマートフォンなどから得られるセンサデータを元にある地点からの相対的な位置を推定する手法である. PDRはスマートフォンなどの機器さえあれば環境に左右されず一定の推定が可能である. 一方でPDRは相対的な手法であるため初期位置,初期進行方向が不明な問題や時間の経過に応じて特有の誤差が蓄積する問題がある. そのため環境情報などを使用して補正するハイブリット手法が用いられる場合が多い. しかしハイブリット手法は特定の環境を想定したものが多く,複数の環境を想定したものは多くない. そこで本研究では様々な状況と環境に対応できるPDRベースの屋内位置推定ライブラリの基礎検討を行った. 本ライブラリを用いて参加したPDRベンチマーク委員会が主催する屋内位置推定の精度を競うコンテストxDR Challenge 2023 において 一定の結果を残した.また他の環境での適用を検討し複数の環境での適用可能性を示した

感想

M2の外山瑠起です。 今回初の学会発表で緊張しました。 発表練習不足で上手く話せないところもありましたが無事に発表できてよかったです。 質疑応答では普段は気付かないところを追求されたりあらたな発見が多くありました。 それらの意見を今後に生かしていきたいです。

ueji

Ping × Phone:卓球ラケットとスマートフォンの融合によるエンタメスポーツの提案

発表概要

スポーツとエンタメを組み合わせたエンタメスポーツがある。スポーツにエンタメ要素を組み合わせると新たなゲーム性が生まれる。我々は卓球 とスマートフォンを組み合わせたエンタメスポーツを提案する。エンタメスポーツをさらに発展させる手段の一つとして、スマートフォンならで はの機能を用いる。ラケット型のスマートフォンケースの作成、スマートフォンに内蔵されているセンサを用いたセンシング、スマートフォンならではの機能を用いたフィードバック、通信機能を組み合わせてエンタメアプリケーションを実装する。自然とラリーを続けたくなるナベアツラリーー、協力して必殺技を叫ぶシャウトスマッシュ、様々な戦術が生まれる顔認識を用いたフェイポンの3つを制作した。本研究ではセンサとフィードバックの組み合わせは無数にあり、その中の3つを示した。バリエーションを示すと、エンタメスポーツの体験を豊かにし、参加者がより楽しくなると考えられる。様々なセンサとフィードバックの組み合わせから新しいアイデアを発見し、より魅力的なエンタメスポーツを提案できると考えられる。本研究では卓球を対象としたが、他のスポーツとスマートフォンのセンサ、フィードバックを組み合わせるとさらにエンタメスポーツの幅が広がると考えられる。今後の課題として卓球以外のスポーツへの適用を目指す。

感想

M1の上地勇輔です。 今回が初めての全国規模の学会発表だったので緊張しましたが、無事に発表を終えて良かったです。また、全国規模の学会で優秀プレゼンテーション賞を受賞することができ、とても光栄です。 受賞にあたり、梶先生をはじめ、プロジェクトメンバーや研究室のみんなのご指導とサポートのおかげです。大変感謝しています。今回の経験を糧にし、今後の研究に注力したいです。

ayato

1 分で読めます

修士2年生の修論発表会と学部4年生の卒論発表会が行われました.
修士2年生計3名が修士2年間の研究成果を発表しました.
学部生8名が,学部3年生の配属から2年間の研究成果を発表しました.

修論

ken
ウェアラブルセンサを用いたエスカレータパントマイムセンシングに関する研究

ayato
ウェアラブルセンサを用いた調理動作の分析と比較に関する研究

suzaki
Lavlusのモバイルアプリケーションの実装と収集されるセンサデータの検証に関する研究

卒論

isiguro
コミュニケーション促進のための図書管理システムにおける図書推薦機能に関する研究

togawa
BLEを用いた滞在管理システムにおけるスマートフォンビーコンに関する研究

fuma
行動センシングデータ収集に基づく調理行動比較分析Webシステムに関する研究

ueji
フェイポン:卓球とスマートフォンカメラを用いた顔認識を組み合わせた
エンタメスポーツに関する研究

yada
シャウトスマッシュ:卓球とスマートフォンマイクを用いた叫び声認識を組み合わせた
エンタメスポーツに関する研究

kazuo
カーブ半径に応じた音提示による交通事故予防効果および絶対音感の習得に関する研究

ao
一心同待:待機時間の退屈さ軽減のための協力型位置情報ゲームに関する研究

yokoyama
通勤通学ルートを用いた気分転換を促すアプリケーションに関する研究

最近の投稿

カテゴリー

本サイトについて

愛知工業大学 梶研究室の公式Webサイトです。研究実績や日常生活についての記事を掲載しています。