Kaji Lab

KAJI LABORATORY

正式な研究室名は行動情報科学研究室です.行動をセンシングし,行動をデザインする研究室です.
スマートフォン等の各種センサを用いた屋内位置推定・行動認識技術の追求と,それに基づいた人間拡張や行動変容に資するシステムの実現を目指します.

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M2の宮脇雄也です. 9月8日〜11日(現地時間)にドイツハンブルクで開催されたIWIN2019において研究発表を行いましたので報告します.

発表した研究

Yuya Miyawaki, Katsuhiko Kaji, Implementation and Evaluation of Prompting Changeover System from Repetitive Behavior, International Workshop on Informatics(IWIN2018), 2019.

この発表でStudent Awardを受賞しました.

研究概要

Children with developmental disorder are not so good at changeover behavior compared to children without developmental disorder. This characteristic is a major isue for them to live their daily lives. Therefore, prompting changeover behavior is very important. Moreover, when supporting prompting changeover, it is necessary to reduce the load on them and their supporters. The purpose of this study is to provide support for prompting changeover using voice and vibration. To that end, we developed a support equipment and verified the effectiveness of the support using it. The supporters operate the device at a timing when changeover is required. The changeover support is performed from the target object of repetitive behavior. Therefore, children with developmental disorder feel that the target object of repetitive behavior is providing the support. Thereby, they can respond to the prompting changeover support. We analyzed the effect of support from a case in which changeover support was implemented continuously. As verification of the effect, we continued to prompt changeover support at the children’s home with them. We recorded the progress of the children. For the evaluation, we did a video recording of their state with the supporter and an evaluation from the supporter. The prompting changeover success rate improved with repeated support. However, the success rate may decrease due to changes in their physical condition. From these results, we found out that the proposed support is effective as a changeover support for repetitive behavior.


感想

I did presentation in English for the first time. I couldn’t speak English. However, I finished the presentation safely. I am grateful to the professor and English teacher.

初めてのヨーロッパで,とてもワクワクしていました. 時差ボケで眠い,自販機の使い方がわからない,空港で買ったサンドイッチが美味しくない等様々な経験をすることができとても有意義な1週間でした.

また学会中にはいろいろな先生方ともお話ができ,発表自体は2日間しかありませんでしたがとても良かったです. 残念だったのは福祉や支援系の発表がなかったことです. ドイツに着いて一番印象に残っていることは,この落書きです.

町中の至るところにこのキャラクターが居て少し楽しい気分になりました. みなさんもドイツハンブルクに行くことがあったらぜひ探してみてね♪ もう一つ印象に残っているのはなんか変なパンを食べたことです.

表面にはマーブルチョコが乗せてあって,見た目に惹かれたて買ってしまいましたが,なんと!!中にチョコまで入っていてとても甘かったです. あとは,まあ美味しいご飯や少し観光などをして楽しみました.

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8月27,28日に愛工大の澤野研究室と,中部大学と合同でサマーワークショップを行いました. 毎年夏に学生が主体となり会場持ち回りで開催されますが,今年は梶研究室が主催となり愛工大で開催しました. 梶研究室の学生は全員ポスターでこれまでの研究成果の発表をしました. 活発に行われた意見交換や議論などを参考に今後研究を進めていきます. ワークショップの最後には懇親会を行いました.

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M1の井上晴稀です. 7月3日〜7月5日に福島県磐梯熱海温泉 華の湯にて開催されたDICOMO2019において,研究発表を行いましたので報告します.

発表した研究

井上晴稀,梶克彦,乗車中の列車の各駅到着時間を自動表示するスマートフォンアプリケーション,マルチメディア,分散.協調とモバイル(DICOMO2019)シンポジウム,3A-2,pp.506-514,2019

研究概要

旅行や出張で遠出しているとき,その場所の交通事情がわからず急いで乗り物に乗ったとします. そのとき,ユーザは目的地までの到着する時間等を知ろうとします. このような情報は,乗り物の中にあるディスプレイでは詳しく提示されていないのが実情です. また,既存の乗換案内アプリケーションで目的地までの情報を得ようとすると,乗った駅や出発した時刻などの情報を入力する必要があり,手間がかかります.

そのため本研究では,乗客のスマートフォン端末を用いて自動的に乗っている列車を推定し,乗客に到着時間情報を提示するアプリケーションを開発および乗り物の推定手法を提案をします. 本研究では,移動手段を一つのサービスと捉え,様々なサービスを提供するMaaS(Mobility as a Service)の考えを取り入れています. 今回はあらゆる乗り物の中でも遅れが少ない鉄道に注目して推定手法を提案します. 列車に乗っている乗客は,アプリケーションを開くだけで列車の情報と到着時間情報が何も操作せずに得られます.

先行研究では,各駅停車の列車において,スマートフォンのセンサを用いて特徴量から駅間を推定し,応用として到着時間を提示する手法を提案しています. しかし,この手法では通過列車が存在する快速列車や特急列車といった優等列車では駅間推定が難しくなります. そこで本研究では,乗客の乗っている列車の路線と列車の進行方向を推定した後に,乗客の移動履歴に一番近い列車をGPSから推定する手法を提案します. これにより,優等列車においても到着時間情報の提供ができるようになります. また,本研究では複数の路線が並列走行していると判断した場合,乗客には隣接している路線の候補を提示します.

発表スライド

DICOMO乗車中の列車の各駅到着時間を自動表示するスマートフォンアプリケーション


感想

学会発表自体は初めてだったので,とても緊張しました. 特別招待講演の直後ということで,ハードルもかなり上がった状態からの発表でしたが,先生や先輩方からの指導もあり,無事発表を終えました. ありがとうございました.今回の発表に関する反省点は次に活かしたいと考えています.

個人的には初めての東北ということで,とてもワクワクしていました.実際に郡山市内を通り抜ける磐越西線に乗った瞬間,かなり興奮しました. 電車が2両編成(時間帯によっては4両もありましたが)でドアをボタンで開ける方式,もう完璧です. 私の地元である豊橋には飯田線というローカル路線が走っているので,この形式は随分慣れているのですが,実際に首都圏方面から来ていた人は驚いていたようです.

車内でヨークベニマルを見た瞬間に郡山を感じました. 実際には行きませんでしたが,また機会があれば行きたいと思います. 電車の風景はどんどん緑が多くなり,温泉街を感じる雰囲気に包まれ始め,磐梯熱海駅に到着しました. 前泊ということで特に歓迎の看板は立っていませんでした. 降りてから駅員さんに切符に無効印を押してもらったのですが,駅員さんの方言が強く,会津地方の洗礼を浴びました(地域的にはギリギリ中通りなんですが). おかげで前泊用に用意してくださったバスは無残にも私達を置いて出発. 「学会発表に来たからには運動しろ」というメッセージだったんでしょうか. 一緒にいた後輩たちと一緒に会場まで歩いていきました.

磐梯熱海は静岡県にある温泉街”熱海”の磐梯版ということで名付けられたそうです. 温泉街なので,あたりは旅館が非常に多く,歩いていると川の流れと共に雄大な自然あふれる街であると感じました. 駅から25分程度歩き,我々は会場である立派な旅館を目の当たりにしました. 青春18きっぷを使った旅行の宿泊先としてネットカフェを常用していた私からすると「こんなところに我々が泊まってもいいのだろうか」と驚いてしまいました.

会場では豪華な食事と温泉を堪能しました. とても楽しいひとときでした. 詳しくは実際に宿泊してください.

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B3の大鐘勇輝と水野涼雅です. 7月2日(火)~7/5日(金)の日程で福島県磐梯熱海温泉 華の湯にて開催された DICOMO2019 において研究発表を行ってきましたので,報告させていただきます. 今回の発表では 「物体内部に設置したBLEビーコンの電波強度を用いた状態推定手法」 というタイトルで,BLEビーコンを用いたモノの状態推定の研究を発表させていただきました.

大鐘勇輝, 水野涼雅, 梶克彦, 物体内部に設置したBLEビーコンの電波強度を用いた状態推定手法, マルチメディア, 分散協調とモバイルシンポジウム2019論文集, pp. 792-7992019, 2019.


研究背景

技術の発達によって,近年ではモノの高機能化が進んでいます. 例えば,スマートフォンと連携した機能や音声による操作,インターネットへの接続による外部からの操作など,現在では多くの機能が搭載されるようになりました. 中でもインターネットに接続する家電はIoT家電と呼ばれ,エアコンや照明,家の鍵から車に至るまで,数年前ではインターネットと無関係だったものが,今では当たり前のようにインターネットに繋がるようになりました. このようにモノの高機能化が進むと,それに伴って様々なセンサが搭載され,そこから多様なデータを取得することができます. ここで得られるデータは,リアルタイムなデータであれば留守時の防犯,履歴データなら無駄の可視化というように色々な活用が期待できます. ここで,これらのデータはIoT家電などからしか取得できず,ドアや椅子といったモノからは何もデータを取得できないといった問題があります. そこで私たちは,このようなモノからでも情報の取得を可能とするべく研究を開始しました.

提案手法

私たちが提案する手法では,BLEビーコンを直接モノの内部に設置することで状態を推定します. BLEビーコンの電波は微弱なためモノが動作し,ビーコンの遮蔽状態が変化するとそれに合わせて受信電波強度も変化します. 本研究ではこの変化を捉え,下に示すような処理を行うことでモノの状態を推定します.

推定精度

本手法の状態推定精度を確かめるために評価実験を行いました. 詳しい実験設定等は論文を参照してもらえばと思いますが,推定対象物として冷蔵庫,金庫,座椅子を用いて実験を行いました. その結果,以下のような結果になりました.

この結果からBLEビーコンを用いた状態推定手法は,モノの状態を推定するに当たって有効な手法であることが分かりました. 今後の応用としては,家中にBLEビーコンを設置して人のライフログの取得を目指したり,車椅子の車輪の部分にビーコンを取り付けて,移動をセンシングできないかなどを検討していきたいと思っています.

感想

大鐘と水野はB1の時から研究室に所属し研究を行ってきましたが,しっかりとした論文を書き,学会で発表したのは今回のDICOMOが初めてでした. そのため,論文執筆の際は何度もリテイクの指示が出て,締め切りの日は研究室に泊まるなど,書き上げるのには本当に苦労しました. しかし,大変な苦労が合ったからこそ,終わった後の達成感は今までの人生の中でトップ3に入るほど格別なものでした. 今回の論文の執筆およびDICOMO2019での研究発表は梶先生や先輩方のサポートのおかげで無事に終えることができました. この場をお借りして感謝いたします. DICOMO2019では学会とは思えないほど豪華な食事と温泉を堪能することができました. 発表は緊張して大変でしたが,楽しめて良かったです.

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愛知工業大学では2019年7月20日(土)・21日(日)に オープンキャンパス が行われました. 梶研究室では研究紹介をB3・B4を中心に研究紹介を行い,それぞれ自分たちが行っている研究を伝えることができました. もし興味を持った高校生のみなさん,愛知工業大学およびKajilabにてお待ちしております.

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2019年3月14日-16日に福岡大学 七隈キャンパスで行われた 情報処理学会 第81回全国大会 にて以下の発表を行いました.

金子雅亮,伊藤信行,内藤克浩,中條直也,水野忠則,梶克彦,横歩きや後退を含む歩行のための加速度と角速度の平面成分を併用した進行方向推定,情報処理学会第81回全国大会,7V-03,pp.95-96,2019.

感想 [金子]

大会初日にパソコンが壊れる. 発表直前に現地のWi-Fiではミラーリングができないなどのアクシデントがありましたが,無事にライブデモを含めた発表をすることができました. 他大学やIPSJ-ONEの講演の聴講など貴重な経験ができました.

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