Kaji Lab

KAJI LABORATORY

正式な研究室名は行動情報科学研究室です.行動をセンシングし,行動をデザインする研究室です.
スマートフォン等の各種センサを用いた屋内位置推定・行動認識技術の追求と,それに基づいた人間拡張や行動変容に資するシステムの実現を目指します.

お知らせ

見学希望者の方へ

研究室見学について

研究室見学を希望の方は下記のメールアドレスにて日程調整します.

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M2の田京です. 9月12〜13日の日程で開催されたIWIN2021にて「A system to directly feed back the audience’s attention ratio to the presentation venue」の発表を行いましたので報告します.

研究概要

論理的な説明力が求められるようになり,社会的にもプレゼンテーション能力が重要視されている. しかし社会人や学生の中にはプレゼンテーションが苦手な人も少なくない. また,プレゼンテーションに慣れている人でも会場の広さや聴衆の数が増えてくると,聴衆の状況を把握することが難しくなる. そこで本研究では聴衆全体を推定し,発表者と聴衆の双方の意識を向上させるプレゼンテーションシステムを提案する. 本システムでは聴衆の視線を推定し,その注目率をプレゼンテーションの良し悪しの指標とする. 発表者を含むプレゼン参加者にリアルタイムに注目率をフィードバックし,その効果をスライド上に表示する. 注目率に応じた効果が提示され,発表者はスライドの状態からプレゼンの状態を推測できると考える. また,発表者が発表を振り返るために発表後に注目率の推移を可視化し,時間軸に沿ってスライドを表示する. 評価実験では本システムの2つの視覚効果を実際のプレゼンテーションで使用し,意識の向上につながるかどうかを評価した. その結果,注目率を増減するゲージで表示する効果では発表者と聴衆の双方の意識が向上しないことがわかった. 一方,明暗を変化させる視覚効果では発表者と聴衆の改善につながった.

発表に関する感想

初めての英語での発表ということあり,とても緊張しました. 発表については比較的できたと思いますが,質疑応答で相手の伝えたい内容がわからなかったので,自身のリスニング能力を鍛えようと思いました.

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B4の棟安舞です. 11月27日に開催されたWiNF2021にて「小規模コミュニティでの本の長期未返却防止及び本棚の利用率向上」の発表を行いましたので報告します.

研究概要

本研究室では,長期間本を返却しないユーザと本棚の利用率の低さが問題になっている. そこで本研究では,図書管理システム「BookWorm」を作成して本の貸出状況を記録を取った. 全てのユーザにシステムを通してもらうことが前提のため,本棚利用の妨げにならずに簡単に借りられるシステムにした. 本の未返却対策として,1ヶ月以上本を借りているユーザに対してSlackでメッセージを送信して返却を促す. 本の利用が少ない理由として読みたい本がないという理由が挙げられる. 新しい本と出会うきっかけ作りとして,本を紹介し合うイベントの開催や本に付箋を貼るルールを設けた.

感想

残念ながら今回はオンラインでしたが,初めての研究発表のため非常に緊張しました. また,論文作成も初回のため勝手が分からず悩みましたが,梶先生をはじめとする研究生の助言で論文を完成できました. 今回のWiNF参加はとても良い経験となりました.

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M2の岩月佑介です. 今回11月27日に開催されたWiNF2021にて「BLE ビーコンを用いた在室管理プラットフォームとそれに基づく在室状況提示システムの構築」の発表を行いましたので報告します.

研究概要

研究室のような場所では活発なコミュニケーションが求められるが,コアタイムがない研究室では常に活発なコミュニケーションがあるとは限らない. 我々はBLEビーコンを用いた在室管理プラットフォーム「滞在ウォッチ」を提案する. ビーコンを持った利用者が部屋に訪れると受信機が検知し,サーバに在室者情報を送信しデータベースに記録する. 「滞在ウォッチ」が記録した在室者情報を用いてコミュニケーション促進システムの構築をする. “来そう“,”今いる“,”帰りそう“,”帰った“の4種類に分類して,研究室のディスプレイに利用者の顔写真を提示する. 分類された在室者状況を見るとコミュニケーションが発生すると考えられる.

感想

研究発表は何度やっても緊張してしまいますが,自分にとっていい経験になるなと感じました. オンラインでの発表ではなく,現地での発表をしたいなと思いました.

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B4の熊澤綾人です. WiNF2021にてスマートフォンセンサを用いた階段の利用促進を促すアプリケーション「ステップ山登り」の提案」の発表を行いましたので報告します.

研究概要

近年普段の運動量が少ないオフィスワーカに向けたヘルスケアアプリが普及している. しかし,現在普及しているアプリケーションは歩行を考えたものがほとんどであり,オフィスワーカが勤務中に運動量を増やすのは難しいので階段の昇降に注目した. 本研究では普段の運動習慣を改善したい人に対して,ゲーミフィケーションを取り入れたアプリケーションを用いて階段の利用促進を促すのを目的としている. 本アプリケーションは階段を利用して登る山登りゲームとし,階段を利用した高さ分だけアプリケーション内の山を登っていき登頂を目指すゲームである. 今の生活の改善案として,エレベータを利用している分を階段に置き換えるのを想定している.

感想

今回初めての発表で準備で大変な思いをしましたが,発表では悪くない発表ができてよかったです.

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気が付けば2021年も残り少しですね. M1の大鐘勇輝です. 11月17日〜19日の日程で開催されたICMU2021にて,研究発表を行ってきましたので報告したいと思います. 今回発表した論文のタイトルは「Monitoring Wheelchair Users in Care Facilities with BLE Beacons Attached to Wheels」で,簡単に説明するとBLEビーコンを使用して車椅子使用者のモニタリング(自走・介助の判定,活動量の可視化)を行うという研究です. 下記に研究概要を載せておきますので,研究について詳しく知りたい方はそちらをご覧ください.

Ogane, Y., Enokibori, Y., Katsuhiko, K., Monitoring Wheelchair Users in Care Facilities with BLE Beacons Attached to Wheels, International Conference on Mobile Computing and Ubiquitous Networking(ICMU2021), 2021.

研究概要

As the human life span continues to increase due, the shortage of caregivers in nursing homes has become critical. In elderly nursing homes, health is maintained by good nutrition, physical rehabilitation, and the monitoring of many daily tasks that require assistance. Various methods were proposed in previous human-monitoring studies, including acceleration sensors and changes in power consumption. Unfortunately, these techniques do not apply to wheelchair users, and the costs of introducing and operating them are high. In this research, we develop a low-cost monitoring method for wheelchair users that uses BLE beacons that determine the amount of wheel rotations and whether the user is being self-propelled or pushed. Since the radio waves transmitted by BLE beacons are weak, the radio wave strength can be easily changed by the distance and direction of the receiver. Using this receiver feature, we installed a BLE beacon to the wheels of a wheelchair and the uniforms of caregivers and estimated their movements from the changes in the strength of the received radio waves. Using the proposed method, we estimated the number of wheel rotations with 100% accuracy and distinguished between self-propelling and being pushed with 93.0% accuracy.

感想と参加報告

今年のICMU2021はオンラインとオフラインのハイブリッド形式での開催となりました. オフラインで発表する場合の会場は,東京のお台場にある日本科学未来館だったので,久しびりに新幹線に乗っての移動となりました. ICMU自体は11月17日〜19日の日程ですが,今回は前日入りしての参加だったので16日に名古屋を出発し東京に向かっています. この日は天気も良く新幹線から綺麗な富士山が見えました.

新幹線から見えた富士山

日本科学未来館

地球儀のやつが有名なのでこれで分かる人多いかも (自分が行ったときはメンテナンス中で見れませんでしたが…)

ICMU1日目

ICMU1日目と2日目は自分の発表はないので,運営のお手伝いと他の発表者の発表を聞く感じでした. 運営のお手伝いでは主に受付を担当してましたが,そこまで忙しいお仕事ではなかったのでZoom上で他の人の発表を観ながらやっていました. その中で気付いたのですが,ほとんどの発表者が英語が上手で質疑応答も難なくこなしていました. 私は英語を話すのが得意なわけではないので,それを観て「凄いところに来てしまったな…」と思ってました. ちなみに,発表会上は以下の写真の部屋だったのですが,観てもらって分かる通りむちゃくちゃカッコいい会場でした.

発表会場

お昼ごはん

お昼ごはんは運営の方で用意してくれており,3種類の中から好きなのを選んで食べる感じでした. 下の写真はICMU3日目に食べた和牛弁当です. ちなみに2000円台のお弁当らしいです(凄く美味しかったです).

レストランで使用できる食事券

今回のICMUでは会場内のレストランで使用できる680円のお食事券が1人18枚も配られました. なので,空いた時間でおやつとかが実質食べ放題という感じでした. 下の写真のアイスとチュロスとコーラは毎日食べてました:)

レストランはむちゃくちゃ景色がよくオシャレな感じでした

ICMU2日目

2日目も僕の発表はないので,動きとしては1日目とほぼ同じ感じでした. ただ、チームラボの展示と技術討論会という名の夕食会があったので旅行気分が味わえました.

チームラボボーダレス

チームラボとはデジタル技術を駆使した「デジタルアート」を制作・展示する集団のこと https://borderless.teamlab.art/jp/

色々な作品があったけれど個人的にサーチライトを使った作品が一番のお気に入り

技術討論会(夕食)

夕食の会場は「Trattoria Pizzeria LOGIC お台場」というイタリアンのお店. 店内からはレインボーブリッジや東京タワーを見渡すことができ,とてもオシャレでした.

ICMU3日目

3日目はついに私の発表日でした. 他の人の発表を見る限り,ほぼ全員がスラスラ英語で質疑応答できていたのでかなりプレッシャーでした. しかし意外にも緊張はあまりしておらず,発表自体は大きなミスなく終えることができたので良かったです(Zoomで配信しながらプロジェクターにも映すという都合上、セッティングで詰まってる人が多かったので). ただ,質疑応答では1人目の質問は聞かれると思ってた質問がそのまま来たのでなんとか答えられましたが,それ以降の質問は英語で上手く伝えられなかったり,そもそも質問内容を正しく理解できていませんでした. 英語力って大事だなととても痛感しました.

発表後

打ち上げがてらレストランで余ってた券を使って豪遊してました (カロリーやばい)

東京駅まで行ってお土産を買いました.

ICMUのまとめ

論文執筆からスライドの作成、発表までやることが多くて大変だったけど久しぶりに現地で発表できたので良かったです. 英語発表は大変だけど現地で発表できると良い思い出がたくさん作れるので,みんなも院進して英語発表しよう!!

あと,今回は新しく買ったPixel6 Proで写真を撮ってますが,かなり画質が良いのでオススメです.

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DICOMO2021にて「BLEビーコンを用いた車椅子使用者における活動量及び自走・介助の判定手法」というタイトルで発表してきました.
この発表で「 ヤングリサーチャー賞 」と「 優秀論文賞 」を受賞しました

BLEビーコンを用いた車椅子使用者における活動量及び自走・介助の判定手法, 大鐘 勇輝, 榎堀 優, 梶 克彦, マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2021論文集,pp.1200-1207,2021.

発表概要

医療技術の発達により人の寿命は年々伸び,これに伴う高齢化によって介護業界の人手不足が社会問題となっている. 高齢者介護施設では日常生活の介助の他に,食事や運動による健康の維持や行動のモニタリングが求められる. これまで人におけるモニタリングの先行研究として,加速度センサを用いた手法や消費電力変化を用いた手法など,様々な手法が提案されてきた. しかし,これらの手法は車椅子使用者は対象外,または導入・運用コストが高いという問題がある. そこで本研究では,車椅子使用者を対象とした低コストなモニタリング手法を目指し,その基礎検討としてBLEビーコンを用いた活動量及び自走・介助の判定手法を提案する. BLEビーコンから発信される電波は微弱であるため,受信機との距離や向きによって電波強度が変化しやすい. この特徴を利用し,BLEビーコンを車椅子の車輪に取り付け,回転による受信電波強度の変化から推定を行う. ただし,BLEビーコンの電波は微弱であるがゆえ,建物構造や部材,ネットワーク機器による電波ノイズの影響を受けてしまい,正確に推定を行えない可能性がある. この問題を解決するため,提案手法ではBLEビーコンへの指向性アダプタの取り付けや,測定データへのデジタルフィルタの適用を行う. そして,ノイズを軽減したデータから車輪回転数と自走しているのか,介助されているのかを推定する. また,本稿では判定結果の可視化方法についても検討を行い,基本的な機能の試作を行う. 提案手法を用いてテスト環境で車椅子における自走・介助の判定精度を確かめた. その結果,自走と介助の判定は93.0%の精度で行えた.

報告と感想

こんにちは. M1になりました大鐘勇輝です. 6月30日(水)~7/2日(金)の日程で開催されたDICOMO2021において研究発表を行ってきましたので,報告させていただきます. 今回の発表では「BLEビーコンを用いた車椅子使用者における活動量及び自走・介助の判定手法」というタイトルで,BLEビーコンを用いた車椅子使用者のモニタリングに関する研究を発表させていただきました. これは以前、DICOMO2020で発表した「車輪に取り付けたBLEビーコンによる車椅子移動認識手法」の研究を介護施設におけるモニタリングとして拡張したもので,活動量や自走・介助の状態をBLEビーコンだけで推定するという研究になっています. 残念ながら去年に引き続き,今年もコロナウイルス流行の影響でオンライン開催となり,DICOMOの特徴でもある温泉地での開催が叶いませんでした. しかし,発表自体は非常に満足できる内容となり,その甲斐あってか「 ヤングリサーチャー賞 」を受賞できました!! DICOMOに参加するのは今年で3回目でしたが,賞を取れたのは今回が初めてだったのでとても嬉しかったです. 最近ようやくコロナウイルスのワクチン接種が始まったので,来年こそは温泉地で開催できると良いなぁ…

セルフ温泉&豪華な食事

自分たちの発表が終わった後に,宮川さんと一緒に打ち上げも兼ねてスーパー銭湯と食事に行ってきました. お肉とても美味しかったです.

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