Kaji Lab

KAJI LABORATORY

正式な研究室名は行動情報科学研究室です.行動をセンシングし,行動をデザインする研究室です.
スマートフォン等の各種センサを用いた屋内位置推定・行動認識技術の追求と,それに基づいた人間拡張や行動変容に資するシステムの実現を目指します.

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B3の水野涼雅です. 9月9日〜9月10日に大同大学にて開催された電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会において「BLEビーコンに基づく状態推定のためのビーコン設置支援アプリケーション」の発表を行いましたので報告します.

研究概要

以前DICOMOにて 「物体内部に設置したBLEビーコンの電波強度を用いた状態推定手法」 を発表した. この手法ではビーコンの設置位置により,受信電波強度の変化の仕方が異なってくるため推定精度に影響を及ぼしてしまうという問題があった.

そのため今回,状態推定に適切な方法でビーコンを設置できるよう検討の支援を行うアプリケーションを作成した. 扉の開閉などによって変化する受信電波強度の変化は人の目では当然見えない. そこで受信電波強度のグラフの表示とリアルタイムな状態推定結果を表示し,さらに推定結果の変化を音や色で表すことで,どういう設置方法が効果的なのか試すことができ,BLEビーコンを状態推定に適した方法で設置することができる.

アプリケーションを使用しないで設置した場合,左の図のようにあまり大きな値に差は見られないが,このアプリケーションを使って設置の検討を行うことで右の図のように大きな差が生じるような方法で設置ができるようになった.

アプリ未使用でのモノの状態変化による受信電波強度の変化

アプリ使用後のモノの状態変化による受信電波強度の変化

感想

現在矯正を行っており器具の影響で滑舌が大変悪い状態での発表だったのでかなり苦労しました. 質疑応答ではしっかり答えられていたと思うので良かったです. 様々な意見を頂いたので今後の研究に生かしていきたいと思います.

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M2の宮脇雄也です. 9月8日〜11日(現地時間)にドイツハンブルクで開催されたIWIN2019において研究発表を行いましたので報告します.

発表した研究

Yuya Miyawaki, Katsuhiko Kaji, Implementation and Evaluation of Prompting Changeover System from Repetitive Behavior, International Workshop on Informatics(IWIN2018), 2019.

この発表でStudent Awardを受賞しました.

研究概要

Children with developmental disorder are not so good at changeover behavior compared to children without developmental disorder. This characteristic is a major isue for them to live their daily lives. Therefore, prompting changeover behavior is very important. Moreover, when supporting prompting changeover, it is necessary to reduce the load on them and their supporters. The purpose of this study is to provide support for prompting changeover using voice and vibration. To that end, we developed a support equipment and verified the effectiveness of the support using it. The supporters operate the device at a timing when changeover is required. The changeover support is performed from the target object of repetitive behavior. Therefore, children with developmental disorder feel that the target object of repetitive behavior is providing the support. Thereby, they can respond to the prompting changeover support. We analyzed the effect of support from a case in which changeover support was implemented continuously. As verification of the effect, we continued to prompt changeover support at the children’s home with them. We recorded the progress of the children. For the evaluation, we did a video recording of their state with the supporter and an evaluation from the supporter. The prompting changeover success rate improved with repeated support. However, the success rate may decrease due to changes in their physical condition. From these results, we found out that the proposed support is effective as a changeover support for repetitive behavior.


感想

I did presentation in English for the first time. I couldn’t speak English. However, I finished the presentation safely. I am grateful to the professor and English teacher.

初めてのヨーロッパで,とてもワクワクしていました. 時差ボケで眠い,自販機の使い方がわからない,空港で買ったサンドイッチが美味しくない等様々な経験をすることができとても有意義な1週間でした.

また学会中にはいろいろな先生方ともお話ができ,発表自体は2日間しかありませんでしたがとても良かったです. 残念だったのは福祉や支援系の発表がなかったことです. ドイツに着いて一番印象に残っていることは,この落書きです.

町中の至るところにこのキャラクターが居て少し楽しい気分になりました. みなさんもドイツハンブルクに行くことがあったらぜひ探してみてね♪ もう一つ印象に残っているのはなんか変なパンを食べたことです.

表面にはマーブルチョコが乗せてあって,見た目に惹かれたて買ってしまいましたが,なんと!!中にチョコまで入っていてとても甘かったです. あとは,まあ美味しいご飯や少し観光などをして楽しみました.

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8月27,28日に愛工大の澤野研究室と,中部大学と合同でサマーワークショップを行いました. 毎年夏に学生が主体となり会場持ち回りで開催されますが,今年は梶研究室が主催となり愛工大で開催しました. 梶研究室の学生は全員ポスターでこれまでの研究成果の発表をしました. 活発に行われた意見交換や議論などを参考に今後研究を進めていきます. ワークショップの最後には懇親会を行いました.

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M1の井上晴稀です. 7月3日〜7月5日に福島県磐梯熱海温泉 華の湯にて開催されたDICOMO2019において,研究発表を行いましたので報告します.

発表した研究

井上晴稀,梶克彦,乗車中の列車の各駅到着時間を自動表示するスマートフォンアプリケーション,マルチメディア,分散.協調とモバイル(DICOMO2019)シンポジウム,3A-2,pp.506-514,2019

研究概要

旅行や出張で遠出しているとき,その場所の交通事情がわからず急いで乗り物に乗ったとします. そのとき,ユーザは目的地までの到着する時間等を知ろうとします. このような情報は,乗り物の中にあるディスプレイでは詳しく提示されていないのが実情です. また,既存の乗換案内アプリケーションで目的地までの情報を得ようとすると,乗った駅や出発した時刻などの情報を入力する必要があり,手間がかかります.

そのため本研究では,乗客のスマートフォン端末を用いて自動的に乗っている列車を推定し,乗客に到着時間情報を提示するアプリケーションを開発および乗り物の推定手法を提案をします. 本研究では,移動手段を一つのサービスと捉え,様々なサービスを提供するMaaS(Mobility as a Service)の考えを取り入れています. 今回はあらゆる乗り物の中でも遅れが少ない鉄道に注目して推定手法を提案します. 列車に乗っている乗客は,アプリケーションを開くだけで列車の情報と到着時間情報が何も操作せずに得られます.

先行研究では,各駅停車の列車において,スマートフォンのセンサを用いて特徴量から駅間を推定し,応用として到着時間を提示する手法を提案しています. しかし,この手法では通過列車が存在する快速列車や特急列車といった優等列車では駅間推定が難しくなります. そこで本研究では,乗客の乗っている列車の路線と列車の進行方向を推定した後に,乗客の移動履歴に一番近い列車をGPSから推定する手法を提案します. これにより,優等列車においても到着時間情報の提供ができるようになります. また,本研究では複数の路線が並列走行していると判断した場合,乗客には隣接している路線の候補を提示します.

発表スライド

DICOMO乗車中の列車の各駅到着時間を自動表示するスマートフォンアプリケーション


感想

学会発表自体は初めてだったので,とても緊張しました. 特別招待講演の直後ということで,ハードルもかなり上がった状態からの発表でしたが,先生や先輩方からの指導もあり,無事発表を終えました. ありがとうございました.今回の発表に関する反省点は次に活かしたいと考えています.

個人的には初めての東北ということで,とてもワクワクしていました.実際に郡山市内を通り抜ける磐越西線に乗った瞬間,かなり興奮しました. 電車が2両編成(時間帯によっては4両もありましたが)でドアをボタンで開ける方式,もう完璧です. 私の地元である豊橋には飯田線というローカル路線が走っているので,この形式は随分慣れているのですが,実際に首都圏方面から来ていた人は驚いていたようです.

車内でヨークベニマルを見た瞬間に郡山を感じました. 実際には行きませんでしたが,また機会があれば行きたいと思います. 電車の風景はどんどん緑が多くなり,温泉街を感じる雰囲気に包まれ始め,磐梯熱海駅に到着しました. 前泊ということで特に歓迎の看板は立っていませんでした. 降りてから駅員さんに切符に無効印を押してもらったのですが,駅員さんの方言が強く,会津地方の洗礼を浴びました(地域的にはギリギリ中通りなんですが). おかげで前泊用に用意してくださったバスは無残にも私達を置いて出発. 「学会発表に来たからには運動しろ」というメッセージだったんでしょうか. 一緒にいた後輩たちと一緒に会場まで歩いていきました.

磐梯熱海は静岡県にある温泉街”熱海”の磐梯版ということで名付けられたそうです. 温泉街なので,あたりは旅館が非常に多く,歩いていると川の流れと共に雄大な自然あふれる街であると感じました. 駅から25分程度歩き,我々は会場である立派な旅館を目の当たりにしました. 青春18きっぷを使った旅行の宿泊先としてネットカフェを常用していた私からすると「こんなところに我々が泊まってもいいのだろうか」と驚いてしまいました.

会場では豪華な食事と温泉を堪能しました. とても楽しいひとときでした. 詳しくは実際に宿泊してください.

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