Kaji Lab

KAJI LABORATORY

正式な研究室名は行動情報科学研究室です.行動をセンシングし,行動をデザインする研究室です.
スマートフォン等の各種センサを用いた屋内位置推定・行動認識技術の追求と,それに基づいた人間拡張や行動変容に資するシステムの実現を目指します.

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M2の田京です. 9月3日~9月4日にオンラインで開催された電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会にて発表を行いましたので報告します.

田京佑一,梶克彦,聴衆の注目率をプレゼンの場に直接フィードバックするシステムの基礎検討,令和二年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会,H5-4,2020.

概要

プレゼンテーションスキルが企業や大学の講義等において重要視されるのに対して,社会人においても発表に対する苦手意識を持つ人が多くいる. また,比較的に発表に慣れている人でも会場の大きさや聴講者に増加につれてプレゼンテーションの状況の把握が困難になる. 学習者の脚部を計測し,授業に対する興味度を推定する研究がある. しかし,学習者全体を推定するためには人数分のデバイスが必要となる. そこで本研究では姿勢認識よって聴講全体を推定し,発表者と聴講者双方の意識改善を目的として,プレゼンテーションの質を高める支援システムを提案する.

感想

初めての学会発表であり,Zoomによる開催でもあって発表自体の雰囲気も分からずとても緊張しました. 発表している時に聞いてくれている方々の顔を確認できないのは,発表内容や自分の伝えたい内容がきちんと伝えられているかという不安がありました. とても貴重な体験ができたと思います.

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B4の土本です. 9月3日~9月4日にオンラインで開催された電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会にて発表を行いましたので報告します.

土本涼雅,宮川信人,梶克彦, 時空間フェンシングに基づくクラウドセンシングプラットフォームの提案, 令和二年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会,H2-1,2020.

研究概要

スマートフォンに搭載されるセンサの種類の増加や高精度化が進み,そのセンシング能力を活かす試みとして,クラウドセンシングがある. クラウドセンシングは幅広いデータ収集かつセンシングコストを削減できるため,研究や調査に採用されている. しかし,クラウドセンシングを利用するためには,専用サーバやアプリの開発コストや協力者に研究毎にアプリケーションインストールしてもらうなどの負担が大きい. これらはプラットフォームがあると解決する. プラットフォームにより,依頼者はデータ収集にかかるコストを削減かつ柔軟なセンシングが可能となり,協力者は共通のアプリケーションのためインストールのコストを軽減する. 我々の時空間フェンシング(ジオフェンシングに時間要素を追加し拡張したフェンシング手法)に基づくプラットフォームは,時間とエリアを制限し,特定の時空間内でのみセンシングする. 時間とエリアを制限により,依頼者はシチュエーション指定したデータ収集が可能となり,協力者はセンシング協力への判断をしやすくする. まず,時間やエリア,目的・概要・センサの種類などを定義し,センシング依頼内容を明確化する. 次に,協力者が指定された時空間内に進入するとスマートフォンに通知が送られる. 通知で依頼内容を確認・判断により,協力者の心理的負担を軽減する. 依頼を承諾すると,バックグラウンドで自動センシングし,時空間を退出すると,Wi-Fi接続時に自動アップロードする. これにより協力者の物理的負担を軽減する. 心理的負担と物理的負担の軽減により,センシング協力継続を推進する.

感想

研究発表・リモートでの発表ともに2回目でした. 1週間前に東海サマーワークショップがあったため,充分に準備して挑めました. しかし,リモートでは聴講者の顔が見えず,頷くなどのリアクションがないため,研究を理解しているか分からない不安がありました. 発表自体は比較的スムーズに進んだのですが,いただいた質問に対して言葉が詰まってしまい,共同研究者の宮川さんに助けてもらう場面もありました. まだ動作検証まで行っていなかったため,システムの応用まで考えをまとめきれていなかったのが課題です. まずは無事発表できてよかったです。

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M1の岩月佑介です. 9月3日~9月4日にオンラインで開催された電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会にて発表を行いましたので報告します.

岩月佑介,梶克彦,ゲーミフィケーションに基づく来訪促進に関する基礎検討,令和二年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会,H2-3,2020

研究概要

研究室やコワーキングスペースのような特定の人が来る場所は日によって来る人や訪問する時間が異なるため毎日活発な利用がされているわけではない. 本研究では10人から30人程度の人が集まる場所に強制ではなく,その場所に来たくなるような来訪促進システム開発を目的とする. また来訪促進に付随してコミュニケーションの促進を行いたいと考える. 来訪促進を行うアプローチとしてある人が部屋に滞在した履歴を使用し,滞在時間に応じてペットの育成が可能なゲームをゲーミフィケーションの考えに基づいて開発する.

感想

初めての学会発表がオンラインでの発表でしたが自分的にはうまく発表できたのかなと思いました. 質疑応答ではこれからの研究に活用できそうな意見を頂いたので次の発表にも生かしていきたいです.

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M2の杉本壮です. 9月9日〜9月10日に大同大学にて開催された電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会において研究発表を行いましたので報告します.

研究概要

屋内において,ナビゲーションに代表される位置情報サービスの実現には建物構造情報が必要です. しかし,構造情報生成のための機器や作業コストが問題であり,あらゆる建物において必ずしも存在するとは限りません. そこで我々は,複数人のスマートフォンのセンサと既存インフラのみを用いた生成を目指しています. これまでに,センサ信号の変化が少ない状態が継続する区間(安定歩行区間)に着目した,歩行軌跡の推定や複数軌跡における部分一致箇所の推定を行いました. 本研究では,部分一致箇所をボトムアップに統合するための初期段階として,軌跡のノードリンク化,統合する軌跡の選択,統合位置の決定手法の基礎検討を行いました.

感想

大同大学に訪れるのは2回目でした. 1回目は基本情報資格試験の時で,今回同じ棟だったので少し懐かしい場所での発表となりました. まだまだ本研究としてやる事はたくさんあるので,今後も進めてまた発表したいと思います.

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M2の麻生祐輝です. 9月9日〜9月10日に大同大学にて開催された電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会において研究発表を行いましたので報告します.

研究背景

オフィスワーカーはデスクワークが多く,慢性的に運動量の不足が指摘されている. 運動不足は肥満や生活習慣病発症の危険因子であり,発症等によって業務効率に悪影響を及ぼすなどと問題視されている. 昨今,スマートフォンを用いたライフログデータは,個人を対象とした行動改善や運動モチベーション向上といったヘルスケア促進に活用されてきた. 関連研究としてライフログデデータとチームを用いて運動増加させる手法が提案されている. よって,個人だけではなく,職場等のグループを対象に「競争」と「協力」の要素を取り入れると,更なる行動改善,運動モチベーション向上が可能であると考えられる.

発表内容

ライフローグデータを用いて,複数グループ間の活動量提示システムの構築と,グループに所属する人の運動モチベーション向上,運動促進を目標とする. 我々はこれまで,運動量取得の自動化と,競争心と貢献心を取り入れた提示システムを実装・運用を行ってきました. 本学会では,継続的なモチベーション刺激のため,イベント管理と LINEBot を用いたイベント機能,今後の研究活動について発表を行いました.

感想

発表内容は実装メインでしたが,質疑応答ではオフィスワーカーとグループの組み合わせの可能性についていくつか意見を頂き有意義な参加となりました.

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B3の水野涼雅です. 9月9日〜9月10日に大同大学にて開催された電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会において「BLEビーコンに基づく状態推定のためのビーコン設置支援アプリケーション」の発表を行いましたので報告します.

研究概要

以前DICOMOにて 「物体内部に設置したBLEビーコンの電波強度を用いた状態推定手法」 を発表した. この手法ではビーコンの設置位置により,受信電波強度の変化の仕方が異なってくるため推定精度に影響を及ぼしてしまうという問題があった.

そのため今回,状態推定に適切な方法でビーコンを設置できるよう検討の支援を行うアプリケーションを作成した. 扉の開閉などによって変化する受信電波強度の変化は人の目では当然見えない. そこで受信電波強度のグラフの表示とリアルタイムな状態推定結果を表示し,さらに推定結果の変化を音や色で表すことで,どういう設置方法が効果的なのか試すことができ,BLEビーコンを状態推定に適した方法で設置することができる.

アプリケーションを使用しないで設置した場合,左の図のようにあまり大きな値に差は見られないが,このアプリケーションを使って設置の検討を行うことで右の図のように大きな差が生じるような方法で設置ができるようになった.

アプリ未使用でのモノの状態変化による受信電波強度の変化

アプリ使用後のモノの状態変化による受信電波強度の変化

感想

現在矯正を行っており器具の影響で滑舌が大変悪い状態での発表だったのでかなり苦労しました. 質疑応答ではしっかり答えられていたと思うので良かったです. 様々な意見を頂いたので今後の研究に生かしていきたいと思います.

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