研究の概要
屋内滞在推定に用いられるBLEビーコンは利便性が高い一方で、固定識別子による追跡リスクという課題がある。 本研究ではBLEビーコンと識別システムの双方に共通鍵を保存し,その鍵を用いた識別子の定期的なランダム更新により、特定のシステムのみが識別可能な携帯型BLEビーコン「PrivBeacon」を提案する。これにより、固定識別子による追跡リスクの低減を図る。
正式な研究室名は行動情報科学研究室です.行動をセンシングし,行動をデザインする研究室です. スマートフォン等の各種センサを用いた屋内位置推定・行動認識技術の追求と,それに基づいた人間拡張や行動変容に資するシステムの実現を目指します
屋内滞在推定に用いられるBLEビーコンは利便性が高い一方で、固定識別子による追跡リスクという課題がある。 本研究ではBLEビーコンと識別システムの双方に共通鍵を保存し,その鍵を用いた識別子の定期的なランダム更新により、特定のシステムのみが識別可能な携帯型BLEビーコン「PrivBeacon」を提案する。これにより、固定識別子による追跡リスクの低減を図る。
近年,柔軟な勤務形態の普及により対面でのインフォーマルなコミュニケーション機会が減少している.本研究では,大学研究室のような小規模コミュニティを対象に,対面コミュニケーションおよびインフォーマルな活動の活性化を目的としたコミュニケーション支援システムを提案する.在室管理システム「滞在ウォッチ」に蓄積された滞在履歴を用いたメンバの在室予測と,コミュニティ内で記録された活動データに基づく活動発生予測を組み合わせ,人と活動の両面から対面交流の機会を創出・促進する仕組みを構築する.
屋内施設ではレイアウト変更等の施策に対する客観的評価が求められている.既存研究では,施策後に個人の行動等を可視化する研究はあるが,施策による個人の行動の変化を一目で把握する研究は少ない.そこで,本研究は,施策前後のフロア内の複数の歩行者の滞在箇所を可視化し、施策前後の複数人の滞在箇所の変化を比較するシステムを開発した。アプローチとして.第一に複数人の歩行軌跡から滞在箇所を抽出する.第二にフロアにおける複数人の滞在箇所をヒートマップで可視化する(滞在ヒートマップ).第三に通常・施策の滞在ヒートマップから差分を可視化し,施策による滞在箇所の変化を一目で把握する(差分ヒートマップ).滞在比較システムの有用性の評価のため,評価実験を行った.実験の結果,滞在比較システムは,屋内施設における滞在状況の変化を可視化するシステムの有用性を確認できた.
本研究では,視覚障害者の移動支援を目的として,ナビゲーションロボット(AIスーツケース)とスマートフォンを組み合わせた屋内位置推定システムを構築した.UWB・VIO・PDRの3手法を信頼度に基づき動的に切り替える適応的な融合アーキテクチャを設計・実装し,xDR Challenge 2025(日本科学未来館)にて有効性を検証した.本番競技では総合3位となり,特に方向推定精度(HE50)において全チーム中最高スコアを記録した.一方,PDRの累積誤差やVIOの初期姿勢推定の不備により位置推定精度に課題が残った.今後はカルマンフィルタの導入やマップマッチングの最適化による改善が期待される.
帰宅時にコミュニケーション発生のきっかけの提供を目的とする研究
インフォーマルなコミュニケーションの支援に関して、在室中や来訪促進に着目した研究が多い一方で、退室に着目した研究は少ない。そこで本研究では、滞在者の在室予測に基づき多くのユーザが退室しやすいと考えられる時刻を提示するシステムを提案する。該当時刻に近いバスの時刻を三択で提示し、チャットツールで収集した投票状況を反映させ、心理的負担の軽減を通じて退室時の同行と、それに伴うインフォーマルなコミュニケーションの発生を目指す。システム使用前後の滞在履歴の比較から本システムの有効性を確認し、滞在履歴に大きな変化が見られなかった点とアプローチ自体は一定の有効性を有している点が確認され、システムの意図や利用方法の伝達、およびユーザへの働きかけの強度に課題が残ると考察された。