Kaji Lab

KAJI LABORATORY

正式な研究室名は行動情報科学研究室です.行動をセンシングし,行動をデザインする研究室です.
スマートフォン等の各種センサを用いた屋内位置推定・行動認識技術の追求と,それに基づいた人間拡張や行動変容に資するシステムの実現を目指します.

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    B4の水野涼雅です. 6月24日〜26日にリモートで開催されたDICOMO2020にて発表を行いましたので,報告します.

    水野涼雅, 大鐘勇輝, 榎堀優, 梶克彦. BLEビーコンの受信電波強度を用いた睡眠位置認識及び褥瘡予防への応用, マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2020)シンポジウム, 6E-3, pp. 1071-1078, 2020.

    研究概要

    高齢化に伴う寝たきり状態の人の増加によってベッド上での行動把握が重要な情報となりつつある. 行動把握から,睡眠の質や褥瘡(じょくそう)の危険性がある程度把握できる. 本稿では褥瘡に注目する. 長時間同じ位置や姿勢で過ごすと,一定の箇所に圧力がかかり血流の悪化や汚れから褥瘡が発症してしまう. 発症してしまった場合,数時間おきに体位を変更し損傷箇所に圧がかからないようにしなければならず,発症した本人やその介護人にも負担になってしまう. そのため褥瘡の予防が重要となる.褥瘡対策として,ベッドに荷重センサを取り付けて位置の認識を行っているものやシーツ型の圧力センサを用いた睡眠位置認識手法がある. それらでは布団で適用が難しかったり専用のセンサや機器が必要になるため,我々はBLEビーコン(以下ビーコンと呼称)の受信電波強度を用いた睡眠位置認識手法を提案する. ビーコンをグリッド状に設置し,枕元に置いたスマホで電波を収集する. 収集したデータのそれぞれのビーコンのデータに対し,移動平均や正規化を行い閾値を用いて身体との重なりを判定する. 判定された状態を時系列ごとに表示をし位置を認識する. さらに認識した位置から移動量を計算し,褥瘡の発症予防につなげる手法を提案する.

    感想

    リモートでの発表は今回で2回目となりました. そのため,あまり緊張せず発表に望めました. と言っても矯正の影響から喋りづらくなっており,発表自体は読み上げ音声を用いて発表致しました. リモートならではの発表になったかなと思います. 質疑ではなぜか焦ってしまい,答えられるはずなのに答えられなかった質問があり後悔が残りました. やはりDICOMOは,リモートでの発表ではなく現地で発表したり聴講したりしたかったですね.

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